政府は2019年に後志管内倶知安町で開く20カ国・地域(G20)首脳会合に伴う観光担当相会合の開催日について、同年10月24日とする方向で最終調整に入った。5~6月には次官級の準備会合も同町で開き、国際的なリゾートとして外国人観光客らにも人気の高いニセコひらふ地区を抱える同町の知名度向上につなげたい考え。複数の政府関係者が26日明らかにした。

閣僚会合の開催時期について政府は当初、5~9月で調整。ただ、開催中は警備上、観光客の宿泊施設利用が制限されるため、町側は繁忙期の7~8月を避けるよう求めていた。政府は平日である10月24日に設定することで、集客への影響を最小限にとどめたい考えだ。閣僚会合と重なる10月24~27日には、大阪で国際的観光イベントの開催も予定されており、各国関係者が連続して参加できるよう配慮した側面もある。

閣僚会合の会場は「ニセコHANAZONOリゾート」内の施設が有力視されている。参加者は200~300人の見通しで、宿泊にはニセコひらふ地区のコンドミニアムなどを使用する予定だ。

 

次官級の準備会合も倶知安町で開催することについて、首相周辺は「世界の観光の要人に魅力を訴える場が複数回あることは、倶知安にとっても大きい」と説明した。(北海道新聞 2018年6月27日)